夕食後のデザートタイム。
私はパリでは珍しい、苺大福を味わい中。
この酸っぱい苺と甘い白餡が口のなかで混り合うのが最高よね~。
そして周りを包む伸びるやさしい噛みごたえのお餅がまた絶妙!
これを最初に考え出した人はすごいわ。と2個目のいちご大福を手にとり凝視した。
「君はほんとに美味しそうに食べるね。
食にそこまで感情を入れられるのは、ある意味すごいよ。」
向かいに座っているシャルルがワインをゆっくりと口に運びながら、ちょっと呆れ気味に言う。
「あのね、シャルル。おいしいものをおいしく食べることは大事なことよ。
それこそが、私が今しあわせかどうかのバロメーターなのよ。
この至福のひと時は譲れないわ!」私は2つめにかぶり付いた。
「もちろん。君から至福のひと時を奪う気はないよ。
幸せそうな君を見るのは、僕の至福の時間でもあるからね。」
さらっと言って、ワイングラスをテーブルに置いた。
なんだかそう言われると、がっついてる自分に少ーし罪悪感を感じる。
だって食べてる時は、私はシャルルのこと考えてないんだもん。
ごめん。私は本能的に、花より団子タイプなのよ。と心の中で謝っておく。
「それはそうと、、、来週、東欧で医師会の研究会があるんだけど、マリナも一緒に行かないか?」
「え?」
うーむ。珍しい。あまりシャルルは私を連れて出張に行かないのに、どういう風の吹きまわしなんだろ。
もぐもぐと口を動かしながら、シャルルの顔をみた。
シャルルは私が喋れるようになるまで、視線を外さないまま待っている。
「一緒に行ってもいいの?」濃いめの緑茶に手を伸ばす。
一口飲んで、思わずほーっと息がでる。
あーおいし!
「研究会は半日だけだから、そのあと1泊してこよう。
どう?今は気候もいいし、行ったことのない国に行ってみたいって言ってただろう?」
行ったことのない国?
私のアンテナは、大福からやっとシャルルの話へと向かった。
「行きたい!」
私は向かいの席まですごい勢いで行って、
座っているシャルルに抱きついた。
「じゃ。決まりだ。」
そう言って、ゆっくり立ち上がって私を抱きしめた。
そして私たちは、苺とワインが混ざり合うのをゆっくりゆっくり味わった。
私はパリでは珍しい、苺大福を味わい中。
この酸っぱい苺と甘い白餡が口のなかで混り合うのが最高よね~。
そして周りを包む伸びるやさしい噛みごたえのお餅がまた絶妙!
これを最初に考え出した人はすごいわ。と2個目のいちご大福を手にとり凝視した。
「君はほんとに美味しそうに食べるね。
食にそこまで感情を入れられるのは、ある意味すごいよ。」
向かいに座っているシャルルがワインをゆっくりと口に運びながら、ちょっと呆れ気味に言う。
「あのね、シャルル。おいしいものをおいしく食べることは大事なことよ。
それこそが、私が今しあわせかどうかのバロメーターなのよ。
この至福のひと時は譲れないわ!」私は2つめにかぶり付いた。
「もちろん。君から至福のひと時を奪う気はないよ。
幸せそうな君を見るのは、僕の至福の時間でもあるからね。」
さらっと言って、ワイングラスをテーブルに置いた。
なんだかそう言われると、がっついてる自分に少ーし罪悪感を感じる。
だって食べてる時は、私はシャルルのこと考えてないんだもん。
ごめん。私は本能的に、花より団子タイプなのよ。と心の中で謝っておく。
「それはそうと、、、来週、東欧で医師会の研究会があるんだけど、マリナも一緒に行かないか?」
「え?」
うーむ。珍しい。あまりシャルルは私を連れて出張に行かないのに、どういう風の吹きまわしなんだろ。
もぐもぐと口を動かしながら、シャルルの顔をみた。
シャルルは私が喋れるようになるまで、視線を外さないまま待っている。
「一緒に行ってもいいの?」濃いめの緑茶に手を伸ばす。
一口飲んで、思わずほーっと息がでる。
あーおいし!
「研究会は半日だけだから、そのあと1泊してこよう。
どう?今は気候もいいし、行ったことのない国に行ってみたいって言ってただろう?」
行ったことのない国?
私のアンテナは、大福からやっとシャルルの話へと向かった。
「行きたい!」
私は向かいの席まですごい勢いで行って、
座っているシャルルに抱きついた。
「じゃ。決まりだ。」
そう言って、ゆっくり立ち上がって私を抱きしめた。
そして私たちは、苺とワインが混ざり合うのをゆっくりゆっくり味わった。